「髭剃り」は男性にとっては避けては通れないものですよね。
うまくできるかどうかで顔の印象もかなり変わってきます。
髭剃りに使う道具として「電動シェーバー」と「T字カミソリ」がありますが、皆さんはどちらを使用していますか?
この記事では、「電動シェーバー」と「T字カミソリ」のメリット・デメリットを解説していきます。
髭剃りの際に気になる、「シェービングジェル」や「カミソリ負け」についてのトピックもまとめました。
髭剃りで悩んでいる方は参考にしてみてください。
電動シェーバーのメリット・デメリット
「電動シェーバー」とは、外刃によって髭を押し出し、内刃によってそれを切るという仕組みの髭剃りの道具です。
T字カミソリに比べて肌を傷つけにくいところが一番のメリットと言えます。
ここでは電気シェーバーのメリットとデメリットを紹介していきます。
メーカーごとの内刃の形の違いと特徴もあわせて解説するので、参考にしてみてください。
電動シェーバーのメリット
電動シェーバーのメリットは主に以下の通りです。
- 肌にやさしい
- 簡単に、素早く髭を剃ることができる
- 刃の交換回数が少なく、長期的に見たときの費用が安い
順番に詳しく見ていきましょう。
肌にやさしい
電動シェーバーは、外刃によって髭を押し出し、内刃によってそれを切ります。
外刃は、「刃」と名前についていますが、実際は切るための「刃」ではありません。
シェーバーを肌に当てたときに、髭を押し出す役割を持った網目状の部分を外刃と呼びます。
押し出された髭を切るのが、内刃の役割になります。
斬れ味のある内刃が肌に直接触れないので、肌を傷つける心配が少なくてすみます。
刃を直接肌にあてるT字カミソリにはないメリットです。
簡単に、素早く髭を剃ることができる
電動シェーバーは、髭剃りの際にシェービング剤が必要ありません。
そのままの状態で髭を剃ることができるため、朝の忙しい時間でも簡単に素早く髭剃りができます。
必ずシェービング剤が必要なT字カミソリにはないメリットと言えるでしょう。
刃の交換回数が少なく、長期的に見たときの費用が安い
電動シェーバーの外刃、内刃の寿命はだいたい1年~2年程です。
推奨される交換タイミングは各メーカーによって異なりますので、購入の際はチェックしてみてください。
T字カミソリの場合は、2~3週間で刃の交換をしなければいけません。
電動シェーバーのほうが、T字カミソリよりも本体の値段が高くなっているのは事実です。
しかし、刃の交換頻度を考えると、長期的に見てお得なのは電動シェーバーになることが多いようです。
電動シェーバーのデメリット
電動シェーバーの主なデメリットは深剃りがしにくいところです。
しっかりと髭を剃ってすっきりしたいという方には向いてないかもしれません。
このほかにも、
- 初期投資が高い
- 分解して洗浄するのに手間がかかる
- 持ち運びには大きめのものが多い
- 細かい部分が剃りにくい
- 剃った後にざらざらした感じが残る
などといったデメリットがありますが、いくつかの解決策はあります。
初期投資は確かに少し高いですが、刃の交換がカミソリに比べて少ないので、長期的に見れば費用を抑えることができます。
洗浄については、モデルによっては自動洗浄機がついているものがあり、ボタン一つで清潔な状態を保つことができます。
持ち運びに便利な軽量モデルもあります。(スペックはもちろん落ちますが……)
電動シェーバーの技術は日進月歩で進んでいるので、最近では深剃り対応なんてものも販売されています。
性能を求めれば値段もそれ相応のものになりますので、予算とはよく相談したほうがいいかもしれませんね。
電動シェーバーのメーカーごとの特徴を解説
電動シェーバーは、主に「パナソニック」「ブラウン」「日立」「フィリップス」の4社が販売しています。
また、駆動式の違いよって「往復式」「回転式」「ロータリー式」の3種類に分類されます。
それぞれの特徴を見てみましょう。
パナソニックの電動シェーバー
「パナソニック」は「往復式」の電動シェーバーを製作しています。
「往復式」とは、外刃で押し出した髭を、左右に往復する内刃が剃る方式です。
日本のメーカーだけあって、日本の男性に向けた嬉しい工夫が魅力です。
例えば、日本の洗面台に合わせて自動洗浄機が小さめのサイズで作ってあったりします。
また、他社に比べて、早剃り性能に長けているのが特徴です。
忙しい朝の時間を過ごすサラリーマンにはうってつけといえるでしょう。
ブラウンの電動シェーバー
「ブラウン」はドイツのメーカーで、「往復式」の電動シェーバーを製作しています。
外刃の網目が圧倒的に細かく、クセの強い髭も残さず剃ることができるのが強みです。
また、独自のアルコール洗浄システムを採用しており、毎日清潔で新品のような使い心地を得ることができます。
フィリップスの電動シェーバー
「フィリップス」はオランダのメーカーで、「回転式」の電動シェーバーを製作しています。
「回転式」とは、外刃で押し出した髭を、回転する内刃によって剃る方式です。
「回転式」は「往復式」に比べて、肌によりやさしいことが強みです。
その代償として、深剃り・早剃りには向いていません。
肌が敏感な方には回転式をおすすめします。
日立の電動シェーバー
「日立」は「ロータリー式」の電動シェーバーを製作しています。
「ロータリー式」とは、外刃で押し出した髭を、円筒状の内刃を回転させて剃る方式です。
「往復式」と比べてヘッドが小さいのが特徴です。
剃るのに少しコツがいりますが、剃り心地はパワフルです。
T字カミソリで髭剃りをする感覚に一番近いのが「ロータリー式」と言われています。
メーカーごとの特徴まとめ
電動シェーバーはメーカーごとの特徴をもう一度まとめるとこんな感じです。
会社名 | 駆動式 | 特徴 |
パナソニック | 往復式 | 早剃り性能に優れている |
ブラウン | お往復式 | 深剃り、クセの強い髭剃り性能に優れている |
フィリップス | 回転式 | 肌に優しい |
日立 | ロータリー式 | T字カミソリに近く使い心地 |
モデルによって性能と値段が全然違います。
自分の髭の状況と予算にあったものを選びたいですね。
T字カミソリのメリット・デメリット
「T字カミソリ」とは、刃を肌に当てて髭を剃る道具です。
髭剃りの際には、シェービング剤が必要となります。
電動シェーバーに比べて深剃りしやすく、細かい部分まで剃ることができることが一番のメリットと言えます。
ここではT字カミソリのメリットとデメリットを紹介していきます。
◇T字カミソリのメリット◇
T字カミソリのメリットは主に以下の通りです。
- 深剃りしやすく、細かい部分まで剃りやすい
- 短期的にみると費用が安い
- 手入れ・持ち運びが簡単
順番に詳しく見ていきましょう。
深剃りしやすく、細かい部分まで剃りやすい
T字カミソリは刃を直接肌に当てている分、電動シェーバーよりも深剃りしやすいです。
また、シェービング剤によって髭を柔らかくしてから剃るので、剃り残しも少ないです。
剃る部分を自分で選びやすいのも特徴です。
おしゃれ髭を目指しているなど、部分的に髭を剃りたいときに調整しやすいところもメリットといえるでしょう。
短期的にみると費用が安い
T字カミソリは1,000円~3,000円程度でいろいろな種類のものがあります。
替刃付きのものもあるので、短期的見るとかかる費用は安いです。
手入れ・持ち運びが簡単
T字カミソリの手入れ方法は、基本的には水で洗って、水分をしっかり拭き取って、水気の少ないところで保管すればオッケーです。
分解して洗浄しなければいけない電動シェーバーに比べると、手入れが楽なのがいいところですね。
カミソリの刃は錆びることによって切れ味が落ちていきます。
なので、洗面台や浴室など、湿気が多いところには保管しないほうがいいようです。
軽くて小さいので、持ち運びが簡単なのもメリットです。
出張や旅行の際でも、いつもの髭剃りをすることができます。
T字カミソリのデメリット
T字カミソリの主なデメリットは肌へのダメージが大きいところです。
肌が敏感な方には向いてないかもしれません。
このほかにも、
- シェービング剤が必要で、髭剃りに時間がかかる
- 刃の交換頻度が多く、交換の度に費用がかかる
というデメリットがありますが、いくつかの解決策はあります。
最近は、替刃付きのものも販売されており、コスト面での負担は少なくなってきています。
時間がかかってしますのはどうしようもないので、朝忙しい方にはT字カミソリは向いてないかもしれません。
髭剃りジェルを選ぶときの基準は?
T字カミソリで髭剃りをする際に必要になるのが「シェービング剤」です。
電動シェーバーでも「ウェット剃り」に対応している機種はシェービング剤の使用が可能です。
シェービング剤には「ジェル」「フォーム」「ジェルフォーム」の3つがあります。
大まかな特徴としてこんな感じです。
- ジェル:透明で剃り残しが少なくなりやすい
- フォーム:泡立つので肌に優しい
- ジェルフォーム:深剃りしやすい
この中でも、特に人気があるのがジェルタイプになります。
ここからはシェービングジェルを選ぶときの基準を紹介していきます。
基準は大きく分けて4つあります。
- T字カミソリ用か電動シェーバー用か
- 価格は自分の予算とあっているか
- どんな成分が入っているか
- 剃ったあとの使用感はどうか
詳しく見ていきましょう。
1.T字カミソリ用か電動シェーバー用か
ジェルには「T字カミソリ用」「電動シェーバー用」の2種類があります。
T字カミソリを使用する場合には、肌への刺激を軽減するために、ジェルは必ずいります。
「電動シェーバー用」は「ウェット剃り」に対応している電動シェーバーに使用することができます。
電動シェーバーはジェルなしでも髭剃りが可能ですが、肌への刺激を少なくしたり、しっかりと深剃りしたいときにはジェルの使用をおすすめします。
2.価格は自分の予算とあっているか
ジェルは髭剃りの度に使用するものになります。
あまりに価格が高いものは継続して使用するのに抵抗がありますよね。
自分の予算と相談して、無理のない値段のものを選ぶようにしましょう。
とはいえ、1,000円以内でかなりの種類のジェルが販売されているので、あまり神経質にならなくてもいいかもしれません。
3.どんな成分が入っているか
ジェルにはさまざまな成分が入っています。
注目すべき成分は「ヒアルロン酸」「アロエエキス」「メンソール」などです。
「ヒアルロン酸」や「アロエエキス」などの保湿成分が入っているものは、髭剃りをしながら肌の調子を整えることができます。
肌の保湿は、乾燥肌対策や脂性肌対策にもなります。
「メンソール」が入っていると、使用後の清涼感を得ることができます。
ただ「メンソール」は肌への刺激が強いので、肌が敏感な方は入っていないものを選ぶことをおすすめします。
4.剃ったあとの使用感はどうか
ジェルは毎日使うものですので、使用感は大事にしていきたいです。
こればかりは買って使ってみるまでわからないのですが、購入前に「メンソール」が入っているかどうかである程度は判断できます。
清涼感を求めている方は「メンソール」入りのものを、肌が敏感な方は「メンソール」無しのものを選んでみてください。
また、ジェルが延びやすいかどうか、洗い落としやすいかどうかも、ものによって変わってきます。
使ってみて「合わないな」と感じたら、違うものを試してみましょう。
カミソリ負けしない髭剃りのコツとは?
『カミソリ負け』とは、髭剃りの際に肌に細かい傷がつき、それが原因で、ひりつき、赤み、痛みが発生してしまうことです。
傷に細菌が発生すると『尋常性毛瘡』という症状になってしまいます。
対策としては、髭剃りをしないことが一番なのですが、なかなかそうはいきませんよね。
電動シェーバーは、T字カミソリよりもカミソリ負けしにくいです。
T字カミソリを使っていて、カミソリ負けをするという方は電動シェーバーに切り替えてみるのもありかもしれません。
ここでは、T字カミソリを使用する際に、カミソリ負けしない髭剃りのコツを紹介します。
コツとしては、以下の4つがあります。
- きれいな刃を使う
- 剃る前の準備をしっかりとする
- 剃り方を見直す
- 剃った後のケアをする
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.きれいな刃を使う
錆びたカミソリを使っていると、なかなかうまく髭が剃れず、何度も肌にカミソリを当てることになってしまいます。
カミソリを肌に当てる回数が多いと、その分、肌へのダメージは大きくなります。
斬れ味が悪いと感じたら、面倒だとは思わずに、新しい刃に代えましょう。
2.剃る前の準備をしっかりとする
髭は、乾燥した状態だと銅線と同じ固さだと言われています。
そのため、髭剃りの前に髭を柔らかくしてやる必要があります。
髭剃りの前に、蒸しタオルで髭を柔らかくすることによって髭が剃りやすくなり、肌に傷が付きにくくなります。
美容室でシェービングの前にやってくれますよね。
また、シェービング剤は肌へのダメージを軽減してくれます。
最近では保湿成分が含まれているものもあり、髭剃りをしながら肌の調整をすることができます。
普通の石鹸や洗顔フォームでシェービングをしている方は、シェービング剤を購入することを強くオススメしますよ。
3.剃り方を見直す
髭剃りは『順剃り』→『逆剃り』の順番で行うようにしましょう。
『順剃り』とは、顔の上から下へ、髭の生えている方向に剃る方法です。
『逆剃り』とは、顔の下から上へ、髭の生えているのとは逆方向に剃る方法です。
『逆剃り』のほうが『順剃り』よりも深剃りしやすいですが、肌へ負担も大きいです。
髭が濃かったり、時間がない方の中には、いきなり『逆剃り』をする方もいるかもしれませんが、これはNGです。
まずは『順剃り』でおおまかに剃ってから、気になる部分だけを『逆剃り』するようにしましょう。
4.剃った後のケアをする
髭剃りをしたあとは、シェービング剤を洗い流して終わり、という方が多いと思います。
これがカミソリ負けを悪化させる原因になっていることもあります。
髭剃り後は、肌がダメージを受けている状態です。
アフターシェーブローションや化粧水、オールインワン美容液などでケアをしてあげましょう。
まとめ
「男の髭剃り」について解説していきましたが、いかがでしたでしょうか。
「電動シェーバー」と「T字カミソリ」のメリット・デメリットについてもう一度まとめます。
メリット | デメリット | |
電動シェーバー | ・肌にやさしい ・簡単に、素早く髭を剃ることができる ・刃の交換回数が少なく、長期的に見たときの費用が安い |
・初期投資が高い ・分解して洗浄するのに手間がかかる ・持ち運びには大きめのものが多い ・細かい部分が剃りにくい ・剃った後にざらざらした感じが残る |
T字カミソリ | ・深剃りしやすく、細かい部分まで剃りやすい ・短期的にみると費用が安い ・手入れ・持ち運びが簡単 |
・シェービング剤が必要で、髭剃りに時間がかかる ・刃の交換頻度が多く、交換の度に費用がかかる |
最近は「電動シェーバー」の技術革新が進んでおり、洗浄機が付いていたり、細かい部分まで深剃りできたりするものもあるみたいです。
肌にも優しいので、肌荒れが気になる方には「電動シェーバー」がオススメです。
「T字カミソリ」の方が深剃り性能、細かい部分を剃る性能は優れています。
髭が濃い、髭を整えたい、という方には「T字カミソリ」をオススメします。
シェービング剤もそうなのですが、実際に使ってみて自分に合っているものを探していくのが最善です。