男性の洗顔に関する考えとして「きちんとした洗顔方法で肌をキレイに保ちたい」とは思っていても、「洗顔フォームや洗顔料を買うところまではしたくない」というのが本音ではないでしょうか。
そんなあなたに嬉しいお知らせです。
実は洗顔方法に気を付けるだけで、無理に高い洗顔料や洗顔フォームを使わなくてもスキンケアは可能なんです。
この記事では『正しい洗顔方法』『間違った洗顔の知識』『洗顔方法によって肌はどう変化するのか』を解説していきます。
あなたも洗顔マスターになってキレイな肌を手に入れましょう。
まずは正しい洗顔方法を学びましょう
理論などはともかく、まずは正しい洗顔方法を学びましょう。
男性の正しい洗顔方法は以下の6ステップです。
- 手をキレイに洗う
- ぬるま湯で顔全体を軽く流す
- せっけんや洗顔料を手で泡立てる
- 泡を顔の上で転がす
- ぬるま湯でしっかりとすすぐ
- タオルで顔をふく
それぞれについて詳しく解説していきます。
手をキレイに洗う
洗顔の前に手をキレイに洗いましょう。
私たちが日常生活を送っている間に、手には見えない細菌や汚れがついています。
汚れた手で洗顔を行うと、手から顔へ細菌や汚れが移ってしまいます。
顔の肌は手の肌よりもデリケートなので、手から移った細菌によって肌荒れや肌トラブルが起きてしまう可能性があります。
「洗顔料で手も洗えるじゃん」という男性は多いと思いますが、洗顔料は手を洗うものではありません。
汚れた洗顔料から顔に細菌が移ってしまっては、せっかくスキンケアに気を付けようとしている意味がなくなってしまいます。
洗顔前に、手を石鹸かハンドソープでしっかりと洗うことがポイントです。
ぬるま湯で顔全体を軽く流す
手を洗ったら、ぬるま湯で顔全体を軽く流しましょう。
蛇口から出るぬるま湯を手ですくって、軽く顔に当てる感じで洗うことがポイントです。
「ごしごし洗った方が汚れが落ちそう」というのは勘違いで、肌へのダメージが増加するだけなのでやめましょう。
ぬるま湯で洗う理由は、顔についている細かいほこりなどを落とすためです。
私たちの顔には、普通に生活しているだけで見えないほこりが少しずつ積もっています。
ほこりが付いている状態で洗顔料を使用すると、洗顔料の効果が半減してしまいます。
また、ぬるま湯で顔を洗うと毛穴が開いて汚れを取りやすくなるというメリットもあります。
洗顔料は泡の力で毛穴の中の汚れを吸着して落としてくれる美容品です。
毛穴が開いた状態で使うことにより、毛穴の奥の汚れまで取ることができます。
ぬるま湯の温度が熱すぎると肌を傷める原因になってしまうので、人肌よりも少し温度が低い30~35度程度の温度にしましょう。
蒸しタオルも有効!
本格的に洗顔をしたい方は、ぬるま湯の代わりに蒸しタオルを使う方法もあります。
洗顔の前に蒸しタオルで顔を温めることで、汚れを落として毛穴をしっかりと開かせることができます。
蒸しタオルの作り方は簡単です。
塗らしたタオルをジップロックなどの密閉できる袋に入れるか、ラップにくるんでレンジで1、2分温めれば完成です。
レンジから出すときはやけどに注意してください。
出した直後はタオルの温度が熱すぎるので、レンジから出して30秒ほど待ちましょう。
手で触ってみて熱くなければ顔に当てても大丈夫です。
せっけんや洗顔料を手で泡立てる
ぬるま湯で顔全体を軽く流したら、せっけんや洗顔料を手で泡立てましょう。
「なかなか泡立たないし、まぁいっか」となってしまう男性は多いでしょうが、グッとこらえてしっかり泡立てることがポイントです。
理想はモコモコな泡になるまで泡立てることです。
人間の顔の肌はとにかく摩擦に弱く、ダメージを受けやすくなっています。
せっけんや洗顔料が泡立つようになっているのは、肌への摩擦を少なくするためなのです。
泡が少ない状態で洗顔をすると、肌は傷付き、肌トラブルの原因になります。
「泡立てが面倒」という男性は、はじめから泡で出てくる洗顔フォームを使うのもひとつの手です。
泡立てのコツを紹介!
手でモコモコ泡をうまく作る方法を紹介します。
泡をうまく作るコツは水分と空気です。
- 手のひら全体でせっけんや洗顔料をこすりながら小さな泡を作りましょう。
- 片方の手でくぼみを作り、受け皿のようにして泡を集めます。
- 集めた泡に反対の手で少し水を足して、泡の表面を撫でるように指先で泡立てます。空気を混ぜ込むように意識しましょう。
- 泡が大きくなってきたら、両手を閉じるようにして大きな泡を潰します。両手の間に少し隙間を作って優しく潰すことがポイントです。
- 3と4を何回か繰り返せば、モコモコ泡の完成です。
泡立てネットで簡単泡立て
どうしても泡立ちがうまくいかない時は、100円ショップに売っている泡立てネットを買ってみるのもありかもしれません。
僕の住んでいるところの近くの100円ショップにも何種類か置いてありました。
今回は『もっちりクリーミー泡立てネット』を使って、『オキシー (Oxy) ディープウォッシュ 超極小炭スクラブ入り 大容量洗顔料 200g』を泡立ててみました。
オキシーはamazonで300円くらいで購入できる普通の洗顔料です。


泡立てネットで泡立てするときも、手の時と同じように、水分と空気をうまく泡に混ぜ込むようにするのがポイントです。
簡単に泡ができるからといって、洗顔料や水を少なめに使用してはいけません。
商品に記載されている使用量を守るようにしましょう。
こんなにきれいにモコモコ泡が作れました。
手で泡立てるのが面倒な方は、安くて簡単に手に入る泡立てネットを使ってみましょう。
泡を顔の上で転がす
モコモコ泡ができたら、顔の上で転がすように洗顔しましょう。
肌に摩擦を与えないように、手ではなく泡で洗うようにすることがポイントです。
泡は汚れを吸着する性質を持っているので、当てているだけで汚れは落ちていきます。
洗う順番は、鼻とおでこ⇒頬⇒目や口の周りの順番が効果的です。
皮脂が多い部分から洗うことで、汚れをしっかりと落とすことができます。
洗顔は全体を洗い終わるまでに1~2分で終わらせるようにしましょう。
あまり長い時間せっけんや洗顔料が肌に触れている状態は、肌に余計な刺激を与えてしまいます。
手早く済ませることが大切です。
ぬるま湯でしっかりとすすぐ
顔の汚れが取れたら、泡をぬるま湯でしっかりとすすぎましょう。
すすぎ回数は20回を目安にして、すすぎ残しのないようにすることがポイントです。
せっけんや洗顔料が残っていると、毛穴に詰まってしまいニキビなどの肌トラブルの原因になります。
すすぎの時も、はじめの素洗いの時と同じように、手でこすらないように人肌くらいの温度のぬるま湯を軽く当てる感じで行いましょう。
タオルで顔をふく
すすぎ残しのないようにすすぎが終わったら、タオルで顔を拭きましょう。
タオルを優しく押し当てるように拭くことがポイントです。
肌への摩擦は肌トラブルの原因になることは何度も説明してきましたが、タオルは手よりも摩擦が強いので、余計に気を付けなくてはいけません。
「ふぅー、気持ちよかった。ゴシゴシ…」となっては今までの苦労が水の泡になってしまうので、気を付けてください。
また、肌トラブルを避けるためには、清潔な新しいタオルを使うことがおすすめです。
何度も使ったタオルには雑菌が繁殖している可能性があります。
【よくあるメンズの勘違い】こんな洗顔のやり方はNG!
「こんな洗顔は絶対にNG!」ということで、男性によくある間違ったやり方を注意していきます。
間違った方法で洗顔を行うと、肌へのダメージが蓄積して乾燥肌やニキビなどの肌トラブルの原因になります。
1日に何度も洗顔する
1日に何度も洗顔するのはNGです。
夏場は汗をかきやすく、サッパリしたいという思いから昼や夕方などに洗顔する男性がいます。
洗顔はどんなにうまく行っても肌へのダメージを0にすることはできません。
回数を重ねれば重ねるほど、自分の肌を傷めていくことになってしまいます。
洗顔は1日2回、朝と夜だけに行いましょう。
お風呂でついでに洗顔する
お風呂でついでに洗顔するのはNGです。
厳密には、何も考えずにお風呂で洗顔するのがダメなだけで、工夫すればお風呂で洗顔しても大丈夫です。
洗顔前にぬるま湯で顔を洗うのは、毛穴を開かせるためだと説明しました。
お風呂に入っているときも、同じように毛穴を開かせる効果があります。
毛穴が開いた状態でせっけんや洗顔料を利用することで確かに汚れは落ちやすくなります。
しかし、お風呂に入った後は体の水分が一気に抜けてしまいます。
洗顔して肌のバリアがなくなった肌から水分が抜けていくと、乾燥肌の原因になります。
お風呂で洗顔するときは、お風呂上りに化粧水や保湿クリームなどでアフターケアをしてあげることがポイントです。
とにかくゴシゴシ洗う、拭く
とにかくゴシゴシ洗う、拭くのはNGです。
男性に一番多い間違った洗顔方法だと思われます。
「強く擦ればなんとなくキレイになる気がする」という妄想を持っているようでしたら、すぐに捨ててください。
あなたがゴシゴシと手で顔を洗ったり、タオルでゴシゴシと顔を拭いたりするたびに、肌へのダメージが蓄積されていっているのです。
泡立てないで洗顔する
泡立てないで洗顔するのはNGです。
肌へのダメージを減らすには、なるべく洗顔時に肌への摩擦を減らすことが大切です。
泡は洗顔の刺激から肌を守ってくれる役割があります。
なかなかうまく泡立てができない場合は、先ほど紹介した泡をうまく作る方法を参考にしてみてください。
冷水、熱いお湯で洗顔する
冷水、熱いお湯で洗顔するのはNGです。
洗顔をするときに冷水で行うと、なんとなく肌が引き締まった感じがします。
実際に冷たい水には毛穴を引き締める効果があるのですが、今からせっけんや洗顔料で毛穴の汚れを落とすのです。
毛穴を引き締めてしまっては、せっかくのせっけんや洗顔料の効果が半減してしまいます。
熱いお湯で洗顔するのは、肌へのダメージの観点から良くありません。
「ぬるま湯に調整するのが面倒」という気持ちは分かりますが、温度調整はきちんと行いましょう。
洗顔に2分以上時間をかける
洗顔に2分以上時間をかけるのはNGです。
せっけんや洗顔料は汚れと一緒に肌に必要な成分まで落としてしまいます。
汚れだけをうまく落とすための時間が1~2分という時間なのです。
長時間泡が肌の上にのっている状態は、肌への負担も大きく、乾燥肌などの原因になってしまいます。
シャワーを使ってすすぐ
シャワーを使ってすすぐのはNGです。
洗顔時の肌への刺激は少なければ少ない方が良いです。
「手ですくってすすぐのとか面倒」と思わずに、すすぎは優しく行いましょう。
お風呂でついでに洗顔する男性は特に注意してください。
洗顔後のケアでカッコいい肌作り
洗顔後のケアをすることで、よりカッコいい肌を作ることができます。
肌を保湿したり、外部からの刺激から守ったりする化粧品を使うのは洗顔後が最適です。
肌の汚れが落ちて毛穴がキレイな状態なので、化粧品に含まれる水分や美容成分を効率よく吸収することができます。
洗顔後に男性が使用すると効果的な化粧品は以下のものがあります。
- 化粧水
- 美容液
- 乳液
- 保湿クリーム
- オールインワンジェル
- 日焼け止め
もちろん、全てを利用する必要はありませんし、洗顔に気を付けるだけでもある程度のスキンケアは可能です。
詳しく知りたい方は関連記事を参考にしてみてください。
【男性向け化粧水&オールインワンジェル】悩み別おすすめ商品を紹介
【男性の日焼け止めマニュアル】クレンジングが不要な使いやすい物がオススメ!
正しい洗顔方法を続けると何が良いの?
「正しい洗顔方法を続けると何が良いの?」という疑問も持ったままでは、洗顔方法を改めるモチベーションは上がりませんよね。
結論から言うと、正しい洗顔方法を続けることによってキレイな肌を手に入れることができます。
洗顔のそもそもの目的は?
洗顔のそもそもの目的は顔についている汚れや余分な皮脂を落とすことです。
汚れや皮脂が付いたまま放っておくと、肌トラブルの原因になります。
また、化粧品をうまく肌に浸透させるためにも、洗顔は重要な役割を果たします。
正しい洗顔をするとどうなるのかを、実際に僕の洗顔前と洗顔後の肌の状況を見比べて確認してみましょう。


上の写真は肌チェッカーで確認した洗顔前後の肌の状況で、左が洗顔前、右が洗顔後です。
肌チェッカーは肌に当てて数秒待つだけで、肌の弾力、水分、油分がわかる便利なアイテムです。
洗顔の前後でどう変わったのかは下の表にまとめました。
洗顔前 | 洗顔後 | |
弾力 | 普通 | 非常に良い |
水分 | 37%(やや乾燥) | 55%(しっとり) |
油分 | 33%(脂っぽい) | 26%(さっぱり) |
弾力、水分、油分の全てが良くなっていることが分かります。
健康な肌の水分は35~50%、油分は20~30%と言われています。
洗顔で特に注意すべきなのは油分で、洗顔のやり方が不十分だと油分が落ちず、洗顔をやり過ぎると油分が落ちすぎます。
油分量が適切でないと乾燥肌や脂性肌の原因になってしまいます。
正しい洗顔は様々な肌トラブルの対策になるということですね。
ニキビの予防と改善
正しい洗顔方法を続けることは、ニキビ予防につながります。
ニキビは毛穴に汚れや皮脂が詰まることが原因で起こります。
アクネ菌という菌が諸悪の根源なのですが、このアクネ菌は空気が入らずに脂肪分が多い場所に住み着きます。
詰まった毛穴はアクネ菌にとって天国のような場所です。
アクネ菌が毛穴で増殖することによりニキビが発症します。
洗顔によって毛穴の中の汚れをしっかり落とすことで、ニキビ対策ができるのです。
脂性肌の改善
正しい洗顔方法を続けることは、脂性肌予防につながります。
脂性肌は顔が脂っこくべたべたした感じになってしまう肌質です。
男性は女性に比べて皮脂の分泌量が多いので、脂性肌になりやすい傾向があります。
脂性肌の方は、肌のべたつきが気になって1日に何度も洗顔してしまうことがありますが、これは悪循環です。
もともと皮脂というのは、肌を守るために分泌されるものです。
過剰に皮脂を落としすぎると、私たちの体は「もっと皮脂を分泌しないと肌を守れない」と勘違いしてしまいます。
何度も洗顔するのをやめて、1日2回の洗顔をきちんとするようにしましょう。
乾燥肌の改善
正しい洗顔方法を続けることは、乾燥肌予防につながります。
乾燥肌は肌に水分が少なくなってしまい、白い粉がふいたり、カサカサした肌になってしまう肌質です。
男性は女性に比べて肌の水分量が少ないので、乾燥肌になりやすい傾向があります。
乾燥肌の方は、洗顔によって肌の皮脂を落としすぎている可能性があります。
皮脂には肌の水分の蒸発を防ぐ役割があります。
ゴシゴシと強く洗ったり、拭いたりすることで皮脂が落ちすぎて、肌の水分が蒸発しやすい状況になるのです。
肌に優しい洗顔を心がけて、肌に必要なものまで取り除かないようにしましょう。
【メンズの洗顔方法】まとめ
メンズの洗顔方法のポイントは以下の3つです。
- ゴシゴシせず、優しく洗う
- 泡をしっかりと泡立てる
- 洗顔は1日2回、朝と夜にする
男性のよくある勘違いとして「ゴシゴシ洗った方がキレイになる」というものがありますが、肌へのダメージが大きいので絶対にやめるべきです。洗顔時は肌が無防備な状況なので、肌への摩擦をなるべく減らすように優しく洗うことが大切です。
せっけんや洗顔料の泡立てをしっかりすることで、洗顔の時の肌への摩擦が減ります。水分と空気をうまく混ぜるようにすると、モコモコとした泡を簡単に作ることができます。
洗顔の回数は朝と夜の1日2回、これより多くても少なくてもいけません。1日3回以上の洗顔は、乾燥肌や脂性肌の原因となる可能性があります。
3つのポイントに気を付けて、まずは洗顔から正しいスキンケアを始めましょう。