最近、「男性でもスキンケアを気を付ける人が増えてきた」という話が世間では言われています。
でも、まだまだ男性にとって「スキンケア」は少し遠い存在ですよね。
「女の人は朝とか夜とか肌にいろいろ塗って大変そうだけど、なにしてるんだろう?」と、思っている方も多いのではないでしょうか。
この記事では
- 男女の肌の違い
- 男女でのスキンケアの方法の違い
- 男性向けのスキンケア方法
- 男性向け化粧品と女性向け化粧品の違い
- スキンケアの観点から見た髭剃りの方法
を紹介していきます。
「今まであんまりスキンケアとか気にしてこなかったけど、最近肌の調子が悪いからなんとかしたい!」という男性の方は、ぜひ参考にしてみてください。
男女の肌はどう違う?
男性でも女性でも、基本的な肌の構造や機能は同じです。
そのうえで、男女の肌の明確な違いは以下の3つが挙げられます。
- 男性の肌の方が皮膚が厚い
- 男性の肌の方が皮脂の分泌量が多い
- 男性の肌の方が肌の水分量が少ない
順番に詳しく解説していきますね。
男性の肌の方が皮膚が厚い
男性の肌は、女性の肌より皮膚が厚くなっています。
皮膚が薄い肌は、キメが細かく、柔らかくなりやすいですが、紫外線などの外部からのダメージには弱くなります。
皮膚が厚い肌は、キメが粗く、硬くなりやすいですが、紫外線などの外部からのダメージには強くなります。
キメの粗い肌は、毛穴が目立ったり、さわるとザラザラした感じになってしまいます。
男性の肌の方が外部からのダメージには強いので、日焼けや年齢による肌荒れには強いと言えます。
女性の肌は外部からのダメージに弱く、シミができやすいので、しっかりとした紫外線対策が必要になります。
肌の老化の主な原因は紫外線と言われています。
男性の肌が紫外線に強いといっても、完全にダメージをなくしているわけではありません。
普段はあまり気にしなくても良いかもしれませんが、夏場の海やプールなど、強い紫外線に晒される場合は日焼け止めを使用することをオススメします。
男性の肌の方が皮脂の分泌量が多い
男性の肌は、女性に比べて皮脂が約3倍も分泌されます。
特におでこから小鼻までのTゾーンは分泌量が多い傾向にあります。
女性は40代くらいから皮脂の分泌量が減っていくのですが、男性は10代~50代くらいまで変化せずに大量の皮脂が分泌されます。
では、そもそも皮脂の役割はなんなのでしょうか。
皮脂は汗と混ざって肌の上に薄い膜を作ります。
皮脂によってできる膜は、肌を外部からの刺激から守る役割や、肌の水分が蒸発しないようにするフタの役割を持っています。
男性の肌はは女性に比べて、外部からの刺激に強く、肌の水分が蒸発しにくいと言えるでしょう。
皮脂が過剰に分泌されると、肌のテカリやべたつき、ニキビなどの原因になります。
男性は10代~50代までこれらの症状と戦い続けなければいけません。
男性の肌の方が肌の水分量が少ない
男性の肌は、女性に比べて水分量が約半分ほどと言われています。
肌の水分量が少ないと、肌の乾燥やかさつきを感じるようになります。
また、シワやたるみ、ひび割れの原因にもなります。
干ばつした地面をイメージしてくれたらわかりやすいかもしれません。
肌の水分量は、皮脂の分泌量にも関係しています。
皮脂は肌を保湿する役割を持っています。
肌の水分量が少ないと、肌の水分の蒸発を少しでも防ぐために、皮脂が過剰に分泌されるようになります。
男性の肌が、乾燥しているのにテカって見えるのはこれが原因です。
肌質の違いまとめ
男性と女性の肌質の違いを理解したうえで、男性に気を付けてほしいスキンケアのポイントは
- 肌の余分な皮脂をしっかり落とす
- 肌に水分を与えて、乾燥しないようにする
ということです。
これまでスキンケアを意識していなかった方は、今からでも遅くありません。
男性向けスキンケアを始めて、「いつまでもカッコいい自分」を目指しましょう。
男女でスキンケアの方法って違うの?
「スキンケアの重要性は分かったけど、結局スキンケアってなんなの?」と思っている方もいらっしゃるかもしれません。
ここでは、
- そもそもスキンケアとはなにか
- スキンケアの基本的な工程
- 男女で共通のスキンケア
を紹介していきます。
そもそもスキンケアってなに?
ヒトの肌は内的・外的要因によってどんどん劣化していきます。
内的要因は、食生活やストレス、加齢など、外的要因は、紫外線や肌への直接的な刺激などです。
どちらの要因も現代の社会生活を送る上では避けては通れないものばかりですね。
スキンケアとは、基礎化粧品などを使い、肌の劣化をなるべく抑えて、健康的で美しい肌を保つために肌の手入れをすることです。
特に、顔の肌の衰えは人と関わる上では目立ちやすいです。
なので、スキンケアと言えば、特に顔の肌を整えることを指すことが多いですね。
一昔前は、スキンケアは女性がするものという印象でしたが、最近では男性でもスキンケアを意識する人が増えてきています。
誰だって「いつまでもかっこよくいたい」という気持ちはありますからね。
では、具体的にスキンケアとはどういったものなのでしょうか。
スキンケアの工程
スキンケアは以下の5つの工程で成り立っています。
- 洗顔:肌の汚れをとります
- 化粧水:肌に水分を与えます
- 美容液:肌に有効な成分を与えます
- 乳液:肌に水分を与えつつ、閉じ込める
- ゲル・クリーム:肌に与えた水分や成分が蒸発しないように閉じ込めます
洗顔は、スキンケアの基本中の基本と言っても過言ではないくらいに重要なステップです。
肌の汚れをとり、肌の生まれ変わり(ターンオーバーといいます)をスムーズに行うようにします。
洗顔をしないと、化粧水や美容液の効果も半減してしまうばかりか、場合によっては汚れを肌に貼り付けるようなことになってしまいます。
化粧水は、肌に水分を与える役割をもった化粧品です。
洗顔の直後は、肌の水分が蒸発してしまい、乾燥した状態になっています。
肌が乾燥した状態を放置すると、肌のターンオーバーが乱れたり、ひびやたるみの原因になったりします。
洗顔後はなるべく早めに、できれば3分以内に化粧水を使用することが大切です。
美容液は、肌に有効な成分を与える役割をもった化粧品です。
美容液は目的によって、美白効果のある商品、ニキビ予防の商品など、様々な種類のものがあります。
自分の肌の悩みに合った美容液を選ぶことが重要です。
ゲルやクリームは、肌に与えた水分や成分が蒸発しないように閉じ込める役割をもった化粧品です。
せっかく化粧水や美容液で水分や栄養を与えても、なにもしないと肌から蒸発していってしまいます。
ゲルやクリームは、肌の上に薄い膜をつくり、水分や栄養を閉じ込め、蒸発しないようにしてくれます。
乳液は肌に水分を与えつつ、保湿することができますが、保湿効果はゲル・クリームの方が高いです。
化粧水とゲル・クリームの間の性質を持っているのが乳液ということですね。
基本的なスキンケアの流れはこのようになっています。
それぞれ役割が違うのだから「女性が肌にいろいろ塗っている」のも理解できますね。
次に、男性にも共通しているスキンケアの工程を紹介します。
男女で共通のスキンケア
男性でも必ずやってほしいスキンケアの工程は
- 洗顔:肌の汚れをとります
- 化粧水:肌に水分を与えます
- 乳液:肌に水分を与えつつ、閉じ込める
- ゲル・クリーム:肌に与えた水分や成分が蒸発しないように閉じ込めます
の4つです。
男性の肌は、女性の肌に比べて皮脂の分泌量が多く、水分量が少ないことが特徴です。
過剰に分泌された皮脂は、毛穴汚れや顔のテカリ、べたつきの原因になります。
まずは洗顔によって皮脂を落としましょう。
洗顔のときに、顔のテカリが気になるからといって、ゴシゴシと男らしく洗うのはNGなので注意してください。
ゴシゴシ洗いは、肌へのダメージが大きく、ニキビや乾燥の原因になります。
洗顔料を使用する際はしっかり泡立てて、泡を肌に当てるように洗いましょう。
すすぎも、ぬるま湯で優しく、指で肌を押さえつけないようにするのがコツです。
女性に比べて水分量が少ないので、化粧水の使用は必須です。
化粧水によって与えた水分を逃がさないために、乳液やゲル・クリームも使用したほうがよいですね。
注意してほしいことは、乳液やゲル・クリームを選ぶ際に、油分が少ないものを選ぶことです。
男性の肌はもともと皮脂が多いので、油分が多い乳液やゲル・クリームを選ぶと、肌トラブルの原因になります。
特にゲル・クリームは油分が多いものが多いので、保湿は乳液を基本として考えた方が良いかもしれません。
また「皮脂の分泌量が多いなら、保湿効果の美容品はいらないのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、これは間違いです。
保湿効果の美容品を使わないと、肌が乾燥を察知し、どんどん皮脂を分泌してしまうのです。
乳液やゲル・クリームによって、適度な油分を与えることによって、過剰な皮脂の分泌を抑えることができるということです。
美容液については、肌の悩みがないのなら使わなくても大丈夫です。
男女でのスキンケアの違いまとめ
男性でもスキンケアをすることの重要性が高いことがわかりましたね。
「工程が多すぎて面倒だな」という方には、「オールインワン美容液」がオススメです。
「オールインワン美容液」は化粧水、美容液、乳液、クリームの4つの機能が1本にまとまった化粧品です。
簡単に肌のお手入れをすることができるので、仕事で忙しい男性の方は「オールインワン美容液」がいいかもしれませんね。
男性向け化粧品・女性向け化粧品の違いは?
昨今はスキンケアを意識する男性も増えてきたこともあって、男性向け化粧品の種類も増えてきましたね。
しかし、まだまだ化粧と言えば女性のイメージです。
女性向け化粧品の方が、男性向け化粧品よりも種類も多く、男性でも気になっている女性向け化粧品がある方もいると思います。
では、男性が女性向け化粧品を使っても大丈夫なのでしょうか。
少し気になったので、
- 男性が女性向け化粧品を使っても大丈夫なのか
- 男性向け化粧品と女性向け化粧品の違い
- 女性向け化粧品を使った方がいい男性はどんなタイプか
を調べてみました。
男性が女性向け化粧品を使ってもいいの?
結論から言うと、男性が女性向け化粧品を使っても大丈夫です。
男性向け・女性向けと分けられていますが、どちらもスキンケアを目的とした商品です。
基本的な肌の機能は男性でも女性でも同じなので、男性が女性向け化粧品を、女性が男性向け化粧品を使用しても問題はありません。
問題はないのですが、男性向け・女性向けと分けられているだけあって、違いはあります。
男性が女性向け化粧品を使用する際は、男性向け化粧品との違いを理解してからにしましょう。
男性向け化粧品・女性向け化粧品はこう違う!
男性向け化粧品の特徴は以下の3つです。
- 油分が少なく、さらっとした感触の商品が多い
- アルコールやメンソールを配合することによって、清涼感やヒヤっとした感じの使用感を与える商品が多い
- 毛穴の開きを抑える「収れん作用」が高い商品が多い
男性の肌は女性の肌に比べて、皮脂の分泌量が多く、肌の水分が少ない性質を持っています。
女性向け化粧品の中で、乳液やゲルなどは、女性に足りない皮脂を補う役割があります。
男性が乳液やゲルなどを使用すると、ただでさえ皮脂が多いので、過剰に油分を肌にのせてしまうことになり、肌トラブルの原因になります。
皮脂は毛穴から分泌されるので、皮脂分泌量の多い男性は、女性よりも毛穴の開きが目立ちやすいのも特徴です。
メンソールは皮脂の分泌量を抑えたり、毛穴を引き締めるはたらきがあります。
「収れん作用」が高い商品も合わせて、男性の肌の悩みに合っていると言えるでしょう。
また、女性向け化粧品には美容・美白成分や化粧下地、女性らしい香り成分が含まれていることがあります。
男性は、美容や美白を意識することは少ないと思いますし、男性から女性らしい香りがしても、ちょっとなぁ、って感じですよね。
化粧下地は、1日の終わりにクレンジングをする必要があり、余計な手間が増えてしまいます。
余分な成分が入っていることで値段が高くなっているのなら、男性向け化粧品を購入したほうが断然お得です。
こんな男性は女性向け化粧品がオススメ!
皮脂の分泌量が少ない肌質の男性は、女性向け化粧品を選んだ方がいいかもしれません。
もともと皮脂の分泌量が多い男性向けに作られている男性向け化粧品は、皮脂の量をカバーしてくれる商品の種類は少ないです。
油分がしっかり入った女性向け化粧品の中から自分に合ったものを探してみるといいでしょう。
敏感肌の方にも女性向け化粧品はオススメです。
アルコールやメンソールの成分が入った化粧品は肌への刺激が強く、肌が弱い方が使用すると肌トラブルの原因になることがあります。
女性向け化粧品のほうが、刺激の少ない商品が多いので、探してみるのもありですね。
また、美白を目指したいという方にも女性向け化粧品はありかもしれません。
男性向け化粧品で美白成分の入っているものはほとんどないといっていいでしょう。
男性向け化粧品・女性向け化粧品の違いのまとめ
男性でも女性向け化粧品化粧品を使っても大丈夫ということがわかりましたね。
女性向け化粧品の方が種類も多く、歴史も古いので、「使ってみたい!」という気持ちもわかります。
しかし、男性向け化粧品は男性の肌質を研究して作られたものであり、専門性という点で女性向け化粧品よりも勝っています。
「まずは男性向け化粧品から自分に合ったものを探してみる」ことがオススメです。
男性必見!肌に優しい「髭剃り」のやり方を紹介!
男性特有のスキンケアと言えば、やはり「髭剃り」でしょう。
「髭剃りって毎日やってるけど、肌へのダメージとか考えたこともなかった」という男性の方が多いのではないでしょうか。
髭剃りはケアを間違えると肌へのダメージが残って、乾燥肌やニキビなどの肌トラブルの原因になってしまいます。
ここでは、
- 肌へのダメージを抑える髭剃りの方法
- 髭剃りの後の正しいケアの方法
を紹介していきます。
肌へのダメージを抑える髭剃りの方法
肌へのダメージを抑えながら髭剃りをすることへの一番の近道は、電動シェーバーを使うことです。
電動シェーバーは、外刃で髭を立たせて、内刃で髭を切り取るという仕組みになっています。
刃が直接肌にあたるカミソリと比べて、肌へのダメージを抑えることができます。
しかし、髭が濃かったり、部分的に髭を残している男性は、カミソリの方が使いやすいということもありますよね。
カミソリで髭剃りを行う場合は以下の2点に注意してみてください。
- 髭剃りをする前に蒸しタオルで剃る部分を温める
- 順剃り→逆剃りの順で行う
髭剃りをする前に蒸しタオルを使うことによって、髭が柔らかくなり、剃りやすくなります。
カミソリを肌に当てる回数を減らせば、肌へのダメージを抑えることができます。
蒸しタオルは、濡らしたタオルをしっかり絞って、ロールケーキのように巻いてレンジで1分温めれば完成です。
レンジに入れる際には、ラップやジップロックを使えば、水分が蒸発しにくいですし、衛生的にもなります。
顔に当てる前に温度を確かめて、火傷しないように注意が必要です。
髭剃りをするときは、必ず順剃り→逆剃りの順番で行ってください。
順剃りは髭の生えている方向(顔の上から下)へ、逆剃りは髭の生えている逆方向(顔の下から上)へ剃る方法です。
逆剃りは、肌が引っ張られるので、肌への負担がとても大きいです。
肌への負担が少ない順剃りでだいたい剃った後に、深剃りしたいところや、どうしても気になるところだけ逆剃りするように心掛けましょう。
髭剃りの後の正しいケアの方法
髭剃り後の肌は、角質層(肌の一番上の層)が削れてとても敏感な状態になっています。
なにもせずに放っておくと、ばい菌が侵入したり、乾燥肌の原因になったりします。
髭剃り後はアフターシェーブローションや化粧水でケアをしてあげましょう。
アフターシェーブローションは、化粧水と同じように肌に水分を与えてくれます。
また、抗菌剤やアルコールが含まれており、髭剃りによって傷付いた肌で細菌が繁殖しないようにもしてくれます。
抗菌剤やアルコールは、肌への刺激が強いので、敏感肌の方はヒリヒリしたり、痛みを感じることがあるかもしれません。
化粧水でも水分を与えることはできるので、アフターシェーブローションが合わない方は化粧水を使ってみるのがいいでしょう。
アフターシェーブローションや化粧水は水分を与えることはできますが、それだけでは肌から水分が蒸発してしまいます。
乳液やクリームを使って、しっかりと保湿してあげることが大切です。
いくつも塗るのが面倒な方は、化粧水、美容液、乳液、クリームの機能がすべて詰まったオールインワン美容液を利用してみることをオススメします。
1本でスキンケアができるので、とっても楽ちんですよ。
髭剃りの際のスキンケアまとめ
適当な髭剃りの危険性がわかっていただけましたでしょうか。
毎日行っている髭剃りだからこそ、注意が必要です。
正しい髭剃りの方法と、アフターケアの方法をマスターして、ナイスな男性を目指しましょう。
まとめ
男性・女性でのスキンケアの方法の違いを、肌質の違いから見てきましたが、いかがでしたでしょうか。
男性向けのスキンケアのコツをまとめると、
・化粧水を使って肌に足りない水分を与える
・乳液やゲル・クリームを使って適度な油分を与えて、皮脂の過剰分泌を防ぐ
・髭剃り後のケアをしっかりする
・面倒だと感じる方や、忙しい方にはオールインワン美容液がオススメ
ということになりますね。
「最近、肌に年齢を感じるようになってきた」「肌のテカリ、べたつきが気になる」という方は今からでも遅くありません。
男性スキンケアを始めて、イケメンな男子&ダンディな男性を目指しましょう。